ニュース特急便 2026年2月(1)
2026年02月17日
ユニーク列伝
尾﨑 恭子 さん(鶴巻田)

尾﨑恭子さんは96歳。90歳で「御殿まり」の美しさに魅了され、あっという間にその技を習得しました。年齢を感じさせない闊達な語り口と、少女のような情熱で作品に向き合う尾﨑さんの日常に迫ります。
御殿まりを作り始めたきっかけは?
友人たちと温泉に行ったとき、ひとりが自作のまりを持ってきてくれて、そのときビビッときたんです。周りが「きれいだね、どれをもらおうかな」と話す中、私だけ「作りたい!教えて!」とお願いしていました。夫を亡くし落ち込んでいた時期でしたが、一カ月間、朝から晩まで友人のもとへ通い詰めるうちに、心にパッと灯がともったようでした。
制作時のこだわりはありますか?
とにかく「まんまる」にすること。これが一番大変で、一番大切です。私は元々農家で裁ほうのプロじゃないけど、やるからには極めたくて、まりの大きさに合わせたミリ単位の区割り「早見表」も作りました。納得がいくまで縫っては解きを繰り返して覚えた15種類の柄は、私の宝物ですね。
尾﨑さんにとって、まり作りとは?
もう、おもしゃくて仕方ない!一番の力作は、作るのが本当に大変だった『鶴』の柄です。あと今は数字の脳トレパズルにもハマっていて、人にまり作りを教える暇もないほど忙しいんですよ(笑)。いくつになっても新しいことに挑戦し、夢中で楽しむ時間が、私の元気の源です。