健康おばね21(第3次)運動計画・尾花沢市自殺対策(第2次)計画
我が国は、生活習慣の改善や医療技術の進歩等により、世界有数の長寿国となりました。その一方で、国民のライフスタイルや健康に対する価値観の多様化、高齢化の進展等により疾病構造が変化し、がん、心疾患、脳血管疾患、糖尿病等の生活習慣病の割合が増加しています。また、これらの疾病の増加により、認知症や要介護状態となる人が増加し、医療費や介護給付費などの社会保障費の増大を招いていることから、深刻な社会問題となっています。こうした現状を踏まえ、長生きを目標とするにとどまらず、より健康で自立して生活できる期間(健康寿命)を伸ばしていくことが喫緊の課題となっています。
本市においては、国の動向を踏まえて平成25年3月に「健康おばね21(第2次)運動計画」を策定し、「生涯元気!いのちの躍動を感じるまちづくり」を基本理念として掲げ、市民一人ひとりが生涯にわたって健康で心豊かな生活を送ることができるよう、市民と地域、関係者、行政が協働して健康づくり運動を推進してきました。
このたび、「健康おばね21(第2次)運動計画」の計画期間が令和6年度末で満了となったことから、新たに「健康おばね21(第3次)運動計画」を策定しました。
また、平成10年以降、全国の自殺者数は年間3万人を超え、その後も高い水準で推移してきており、このような現状から、平成18年10月に自殺対策基本法が施行、翌平成19年には国の自殺対策の指針となる「自殺総合対策大綱」が制定され、国を挙げての自殺対策が総合的に推進されてきました。その結果、自殺を「個人的な問題」として捉えるのではなく、「社会的な問題」として捉える考え方により、社会全体で自殺対策が進められています。
本市においても、平成31年3月に「尾花沢市自殺対策計画」を策定し、自殺対策に取り組んでまいりましたが、令和4年に新たな大綱が策定され、「子ども・若者の自殺対策の推進」、「女性に対する支援の強化」等が重点施策として示されました。新たな大綱の重点施策は本市にとっても重要な課題となっています。
このたび、自殺総合対策の基本理念である「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現と、自殺対策の更なる推進を目指して、「尾花沢市自殺対策(第2次)計画」を策定しました。
本計画は、「健康増進法」に基づく市町村健康増進計画と「自殺対策基本法」に基づく市町村自殺対策計画を一体的に策定したものです。市の他の計画との整合性を図るとともに、国・県の関連計画、大綱等の方向性を踏まえて、健康と自殺対策に関する取組を推進します。
また、本計画の計画期間は令和7年度から令和18年度の12年間とします。