ほたるの里郷土資料館 収蔵品紹介1
2025年04月30日
ほたるの里郷土資料館の収蔵品を紹介します。
収蔵品紹介No.1 「注口土器(ちゅうこうどき)」
尾花沢市の田沢集落の沖積地(※1)にあった漆坊遺跡(※2)から出土した注口土器(ちゅうこうどき)です。
注口土器は今でいう土瓶や急須にあたります。土瓶や急須の注ぎ口といえば胴部から上に向かってのび、口縁部まで達するのが普通ですが、注口土器の注ぎ口は小さく短いものが多く、液体が容器の半分しか入りません。
一体どんな液体を入れていたのでしょうか。山ブドウなどの果実を発酵させ、村衆が大事な祭りのとき飲み交わしたのかもしれません。
【尾花沢市教育委員会 社会教育課 文化財係 文化財専門員 大類誠】
※1 「沖積地」:河川によって運ばれた土砂が堆積して形成された低地
※2 「漆坊遺跡」:尾花沢市田沢地区にある遺構。縄文時代晩期(約2500年前)のもの
注口土器は「ほたるの里郷土資料館 考古展示室」に展示中です。
ほたるの里郷土資料館
◇開館時間 午前9時~午後4時まで
◇休館日 火・水曜日、毎月最終木曜日
冬季(12月~3月)、お盆(8/12~8/16)
◇入館料 無料
◇住所 尾花沢市大字牛房野635
◇問い合わせ ほたるの里郷土資料館 0237-24-1187
市社会教育課 文化財係 0237-22-1111(内線:321)