収蔵品紹介No.4 「やじり(鏃)」

鏃(全体)

鏃(個体)

展示中のやじり(鏃)は、縄文時代晩期(今から約2,500年前)に作られたもので、市内の漆坊遺跡から出土しました。

やじり(鏃)とは、弓矢の先端に取り付けます。当時の人々は、黒曜石などの硬く丈夫な石を用い、鹿の角などで丁寧に削り出して鋭い形に成形し、木製の柄に固定して弓矢を作っていました。この弓矢は、狩猟の際に欠かせない道具として作られていたと考えられています。

展示されているやじりをよく見ると、一つひとつに石を加工した痕跡が残っており、縄文人の高い技術力が感じられます。その一つを作るのに、どれほどの時間と手間がかかったのでしょうか。遠い昔の人々の生活に思いを馳せながら、ぜひじっくりとご覧ください。

【社会教育課 文化財係 五十嵐 健太】

注口土器は「ほたるの里郷土資料館 考古展示室」に展示中です。

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ほたるの里郷土資料館

開館時間   午前9時~午後4時まで

◇休館日    火・水曜日、毎月最終木曜日

            冬季(12月~3月)、お盆(8/12~8/16)

◇入館料     無料

◇住所       尾花沢市大字牛房野635 

◇問い合わせ ほたるの里郷土資料館 0237-24-1187

           市社会教育課 文化財係 0237-22-1111(内線:321)

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