収蔵品紹介No.5 「唐箕(とうみ)」

唐箕2

唐箕

人力で起こす風を利用して穀物を精選する大型農機の一つです。

江戸時代に中国から伝来したため「唐箕(とうみ)」と言われていると伝わっています。

胴体に組み込んだ羽の扇板をハンドルで回転させ風を起こすことができます。

そして、脱穀した穀物を適量ずつ落下させ、風の力で穀物の選別をします。

ハンドルの形をした木通の取り付け方や漏斗の形は地方によってさまざまな違いがあるようです。

特に東北地方の物は全体が短く、重い穀物が真下に落下する「半唐箕」と呼ばれるものが多いといわれています。

唐箕は農家にとって大きな労働軽減をもたらしました。同時に高価なものであったため大切に扱われました。

昭和30年ごろになると脱穀と選別が同時にできる高性能の脱穀機が出現したため、徐々に出番が少なくなっていきました。

唐箕は「ほたるの里郷土資料館 二階廊下」に展示中です。

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ほたるの里郷土資料館

開館時間   午前9時~午後4時まで

◇休館日    火・水曜日、毎月最終木曜日

            冬季(12月~3月)、お盆(8/12~8/16)

◇入館料     無料

◇住所       尾花沢市大字牛房野635 

◇問い合わせ ほたるの里郷土資料館 0237-24-1187

           市社会教育課 文化財係 0237-22-1111(内線:321)

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