収蔵品紹介No.1 「注口土器(ちゅうこうどき)」

注口土器2

注口土器3

尾花沢市の田沢集落の沖積地(※1)にあった漆坊遺跡(※2)から出土した注口土器(ちゅうこうどき)です。

注口土器は今でいう土瓶や急須にあたります。土瓶や急須の注ぎ口といえば胴部から上に向かってのび、口縁部まで達するのが普通ですが、注口土器の注ぎ口は小さく短いものが多く、液体が容器の半分しか入りません。

一体どんな液体を入れていたのでしょうか。山ブドウなどの果実を発酵させ、村衆が大事な祭りのとき飲み交わしたのかもしれません。

【尾花沢市教育委員会 社会教育課 文化財係 文化財専門員 大類誠】

※1 「沖積地」:河川によって運ばれた土砂が堆積して形成された低地

※2 「漆坊遺跡」:尾花沢市田沢地区にある遺構。縄文時代晩期(約2500年前)のもの

 

注口土器は「ほたるの里郷土資料館 考古展示室」に展示中です。

ほたるの里郷土資料館

開館時間   午前9時~午後4時まで

◇休館日    火・水曜日、毎月最終木曜日

            冬季(12月~3月)、お盆(8/12~8/16)

◇入館料     無料

◇住所       尾花沢市大字牛房野635 

◇問い合わせ ほたるの里郷土資料館 0237-24-1187

           市社会教育課 文化財係 0237-22-1111(内線:321)

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