市長コラム(3月)
今年もはや2カ月が過ぎ、時折射す暖かい日差しに春の訪れを感じる時節となりました。
今冬の雪は、降っても太陽が顔を出すなど積雪は少なめでしたが、2月4日からの猛烈な寒波は1週間にわたり雪を降り積もらせました。本市では、市内の積雪平均が135cmとなった翌5日に豪雪対策本部を立ち上げ、パトロール体制の強化や昼夜を通じた相談窓口の開設を行っております。
そうした中ではありましたが、2月9日に「令和6年度尾花沢市冬期防災訓練」を寺内地区を会場に実施しました。早朝から多くの地元の皆さんに参加していただき、11項にわたる訓練を滞りなく実施できましたことに対し、改めて感謝を申し上げます。マグニチュード7.8という大地震を想定した訓練では、災害対策本部の設営、緊急交通路の確保、倒壊家屋や雪崩からの人命救助、避難所の運営、そして給水・給食支援や電力・通信の供給などを訓練しました。特に、地元の皆さんの避難行動や避難所の設営は、一人一人が真剣な表情で素晴らしいものでした。また、自衛隊の皆さんが実施した、雪崩に巻き込まれた人の捜索や救出、本市消防本部が実施した倒壊家屋からの救出は、日頃の訓練の成果を惜しみなく披露していただきました。今後は、訓練内容をしっかり評価・分析し政策に生かしてまいります。また、防災体制の構築には行政だけでなく、市民の皆さんはもちろんのこと、関係機関のお力添えが必要ですので、引き続きご支援ご協力をお願い申し上げます。
2月13日には、特別交付税に関する要望活動として、市議会の菅野議長とともに上京し、鈴木憲和復興副大臣へ本市の実情をお伝えしてきました。今冬の豪雪対策をはじめ豪雨災害対策、地方交通対策など、市民生活に直結する財源の確保に向け全力で取り組んでいく所存です。
3月とはいえ、まだまだ寒い日もあろうかと思います。体調管理には留意され、満開の桜の花の下での徳良湖まつりを市民の皆さんと楽しみに待ちたいと思います。
(市報おばなざわ3月号掲載)